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2025/2/17 COLUMN

 

住宅換気の必要性とその効果について

 

 

近年、高断熱・高気密の住宅が注目を集めています。

こうした住宅は、一年を通じて快適な室内環境を保ちやすい反面、適切な換気を行わないとさまざまな問題が発生する可能性があります。

そこで今回は、注文住宅を建てる際に換気の重要性を理解し、その主な換気システムの種類について解説します。

 

 

 

 

 

 

 

換気の必要性

住宅換気が必要な理由は、室内の空気を清潔に保ち、健康で快適な生活環境を維持するためです。

適切な換気が行われていないと、室内に汚染物質や湿気がたまり、健康や建物の耐久性に悪影響を及ぼすことがあります。

その一つにシックハウス症候群があります。建材や家具から放出される化学物質(ホルムアルデヒドやVOCなど)が原因で、頭痛、めまい、アレルギーなどの症状を引き起こす問題です。

2003年の改正建築基準法(日本)では、「シックハウス症候群」への対策として、住宅や建物の室内環境を改善するために以下のような換気設備に関する規定が義務化されました。

 

改正内容の概要

・機械換気設備の設置義務化(24時間換気システム)

すべての新築住宅および一定の増改築を行う住宅には、「2時間で室内空気をすべて入れ替えることができる」換気能力を持つ機械換気設備の設置が義務化されました。

具体的には、建物全体で1時間あたり0.5回の換気回数が求められます(全体換気量が建物の容積の半分に相当)。

・対象建材の規制

ホルムアルデヒドを放出する建材について、使用量や使用箇所の制限を設けました。

JIS規格やJAS規格に基づいたホルムアルデヒドの放散等級(F☆☆☆、F☆☆☆☆など)を基準にした建材の使用が義務付けられました。

・新築住宅の気密性の影響

近年の住宅は高気密・高断熱化が進んでおり、自然換気が難しくなったことから、機械換気設備が必須とされました。

 


 

換気が不足すると、以下のような問題が発生する可能性があります。

 

1. 室内空気の汚染

・二酸化炭素 (CO₂) の増加
人が呼吸することでCO₂が増加し、適切に換気しないと空気がこもり、眠気や頭痛の原因になります。

・有害物質の蓄積
建材や家具から発生するホルムアルデヒドなどの化学物質(シックハウス症候群の原因)が室内に滞留する可能性があります。

・タバコや調理による汚れた空気
タバコの煙や調理中に発生する油煙・臭いがこもると、健康や住環境に悪影響を及ぼします。

 

2. 湿気とカビ・ダニの発生

・結露の防止
室内の湿気が高くなると、壁や窓に結露が発生し、カビの原因になります。

・ダニやカビの繁殖抑制
湿度が高い環境ではダニやカビが繁殖しやすく、アレルギーや健康被害を引き起こす可能性があります。

・建物の劣化

換気不足は結露の原因となり、壁や床、天井の劣化を招くことがあります。

 

3. ウイルスや細菌の拡散防止

・感染症予防
空気がよどむとウイルスや細菌が空中に長くとどまりやすくなります。

 

適切な換気が行われないと、空気がよどんで悪臭が発生し、不快な環境になってしまいます。

さらに、酸素が不足することで体に影響を及ぼす可能性もあります。

快適に過ごすためには、室内の空気を常に新鮮に保つ換気が不可欠です。

 

 

 

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住宅換気の効果

適切な換気を行うことで、以下のようなメリットがあります。

 

1. 健康的な室内環境の維持

新鮮な空気を取り入れることで、酸素濃度を適正に保ち、集中力の向上や健康維持につながります。

シックハウス症候群の予防に役立ちます。

 

2. 快適な居住空間の確保

臭いがこもらず、爽やかな室内環境を維持できます。

湿気を調整し、結露やカビの発生を防ぎます。

 

3. 建物の耐久性向上

適切な換気で湿気を排出することで、建物の劣化(カビや腐食)を防ぎ、住宅の寿命を延ばすことができます。

 

 

効果的な換気方法

住宅の換気を適切に行うことで、室内の空気を清潔に保ち、快適な環境を維持できます。

 

1. 自然換気

窓を対角線上に開けることで、効率よく空気を入れ替えられます。

風が入りにくい場合は、ドアや小窓も活用するとよいでしょう。

 

2. 機械換気

・第1種・第2種・第3種の機械換気システムを使い強制的に換気する。

・24時間換気システム(現在の住宅では義務化されている)

新築住宅では義務化されており、建物内に設置された換気ファンを活用し、計画的に換気を行います。

常に稼働させておくことで、シックハウス症候群の原因となる化学物質や湿気を排出できます。

・キッチン・浴室の換気扇を活用
調理中や入浴後は換気扇を適切に使い、湿気や臭いを外へ排出します。

・ 空気清浄機との併用

換気と併せて空気清浄機を使うと、花粉やPM2.5などの微粒子を効率よく除去できます。

 

3. 季節ごとの換気の工夫

季節によって適切な換気方法を工夫することで、より快適な環境を維持できます。

 

・夏場の換気

早朝や夜間など、気温が低い時間帯に窓を開ける。

日中はカーテンやブラインドを活用して直射日光を防ぐ。

・冬場の換気

窓を開ける時間を短くし、少しずつ換気する。

部屋が寒くなりすぎないよう、暖房と併用しながら行う。

 

 

 

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まとめ

住宅換気は、健康維持、快適な居住空間の確保、建物の耐久性向上に不可欠です。

自然換気や機械換気を適切に活用し、常に新鮮な空気を取り入れることが大切です。

特に、現代の高気密・高断熱住宅では、計画的な換気がより重要になっています。

効果的な換気を意識しながら、健康的で快適な生活を送りましょう!

 

 

 

 

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