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2025/3/3 COLUMN

 

耐震性能の重要性とは?

~地震に強い家づくりのポイント~

 

日本では、大地震による建物の倒壊や損傷がたびたび問題となっています。

実際、建築基準法は過去の大地震をきっかけに何度も改正され、耐震基準の強化が進められてきました。

地震のリスクが高い日本において、地震に強い家を建てることは命を守るために欠かせません。

今回は、地震に強い家の構造や特徴について詳しく解説します。

 

 

 

 

 

耐震性能の必要性

日本は世界でも有数の地震大国であり、過去にも阪神・淡路大震災(1995年)や東日本大震災(2011年)などの大規模地震が発生し、多くの住宅が倒壊しました。このような災害から命や財産を守るためには、住宅の耐震性能を高めることが不可欠です。

 

1. 耐震性能が低いとどうなるか?

耐震性能が不足している家では、大地震の際に次のようなリスクが高まります。
・建物の倒壊・損壊:耐震基準を満たしていないと、家が崩れて命に関わる事故が発生する可能性がある。

・家具の転倒リスク:建物が大きく揺れることで、家具や家電が倒れ、ケガや避難の妨げになる。

・避難生活が困難に:自宅が損壊すれば、避難所での生活を余儀なくされる可能性がある。

2. 耐震性能を高めるメリット

・命を守る:強い揺れが来ても倒壊を防ぎ、家の中にいる人の安全を確保できる。

・家の資産価値が向上:耐震性能が高い住宅は、資産価値が維持されやすく、将来的な売却時にも有利。

・地震後の生活が継続できる:家の損傷が少なければ、避難生活をせずに済み、すぐに日常生活に戻れる。

3. 耐震性能を高めるためのポイント

・耐震等級を確認する:建築基準法では最低限の耐震基準が定められていますが、**耐震等級3(最も高いレベル)**を目指すことで、より安心な住まいを確保できます。

・建物のバランスを意識する:シンプルな構造(正方形・長方形)にし、重心と剛心を揃えることが重要。

・適切な耐震補強を行う:築年数の古い住宅は、耐震診断を行い、筋交いや耐震壁の追加、基礎補強などを検討する。

 

 

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地震に強い構造の種類

地震に強い家を建てるためには、建物の構造が非常に重要です。

建物の耐震性を高めるための代表的な構造には、「耐震」「制震」「免震」の3種類があります。

それぞれの特徴とメリットを詳しく見ていきましょう。

 

 

1. 耐震構造

特徴

耐震構造は、建物自体を強くすることで地震の揺れに耐える構造です。柱や梁、壁を強化し、地震の力に負けない設計を施します。

メリット

✅ 比較的コストが低い(免震・制震に比べて導入しやすい)
✅ 特別な設備が不要(一般的な工法で施工可能)
✅ 建築基準法に基づいた設計が可能(耐震等級を考慮できる)

デメリット

❌ 揺れを直接受けるため、家具の転倒や建物の損傷リスクがある
❌ 繰り返しの揺れ(余震)により、建物のダメージが蓄積する

主な用途

木造住宅、鉄骨造住宅、鉄筋コンクリート造(RC造)など一般的な建築物

 

2. 制震構造

特徴

制震構造は、地震の揺れを吸収・軽減する「制震ダンパー」などを建物に組み込むことで、揺れのエネルギーを抑える構造です。制震装置として、ゴムやオイルダンパー、バネなどが使用されます。

メリット

✅ 地震のエネルギーを吸収し、揺れを軽減できる
✅ 繰り返しの揺れ(余震)にも強い
✅ 既存の建物にも後付けが可能な場合がある

デメリット

❌ 耐震構造に比べてコストが高くなる場合がある
❌ 設置場所や建物の種類によっては、制震効果に限界がある

主な用途

高層ビル・マンション・木造住宅の耐震補強高

 

3. 免震構造

特徴

免震構造は、建物の基礎部分に免震装置(ゴムやローラー)を設置し、地震の揺れを直接建物に伝えない構造です。

免震装置が地震の揺れを吸収し、建物がスムーズに動くことで衝撃を和らげます。

メリット

✅ 地震の揺れを大幅に軽減できる(建物や家具の被害を抑えやすい)
✅ 長周期地震動(ゆっくりとした大きな揺れ)にも強い
✅ 住居内の安全性が高まり、家具の転倒リスクも軽減

デメリット

❌ コストが高い(一般的な耐震構造よりも設備費がかかる)
❌ 地盤の状態によっては免震装置が適さない場合がある
❌ 免震装置の定期的なメンテナンスが必要

主な用途

高層マンション・病院・重要施設病

 

 

4. 建築構造別の耐震性

・木造

軽量で揺れに強いが、強度を高めるために耐震補強が必要

耐力壁(筋交いや構造用合板)を適切に配置することで耐震性を向上

・鉄筋コンクリート造(RC造)

重量があるため地震の揺れを受けやすいが、強度が高い

耐震・制震・免震の組み合わせが可能

・鉄骨造(S造)

軽量で柔軟性があり、変形しながら耐震性を発揮

高層建築に適しており、制震装置と組み合わせるとより効果的

 

 

5.地震に強い住まいを実現するには、まず「耐震性能」の向上を

これまで、耐震構造・免振構造・制振構造それぞれの特徴やメリット・デメリットについてお話してきました。

「地震に強い家」というのは簡単です。

本当に地震に強い家を目指すのであれば、まず建物の「耐震性能」の向上を目指しましょう。

建物自体を地震に強く、そして硬くすることが地震に強い住まいを実現するための近道であり、最も重要なポイントになります。

間違ってはいけないのは、建物の揺れを軽減する「免振構造」や、揺れを吸収する「制振構造」に関してはあくまでも「耐震性能」があってこそです。

 

人生の中でも非常に高い買い物である住宅購入。

家族の命や安全を守り、そしてその後も住み続けられる住まいを実現するためにまずは「強くて硬い住まい」を目指しましょう。

 

 

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まとめ

地震に強い家を建てるためには、**「耐震」「制震」「免震」**の違いを理解し、自分の住まいに最適な構造を選ぶことが重要です。

  • 耐震構造はコストを抑えながら地震に耐える設計
  • 制震構造は建物の揺れを軽減し、余震にも強い
  • 免震構造は揺れそのものを建物に伝えず、安全性が高い

自宅の耐震性を高めるには、耐震等級3を目指した設計や、地盤の強化、耐震補強の実施が効果的です。地震に備えた家づくりを考え、安全な住まいを実現しましょう!

 

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