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2025/9/08 COLUMN

住宅におけるサスティナビリティとは?

 

家づくりを考えるときに、最近よく耳にする「サスティナビリティ」。
でも住宅におけるサスティナビリティって、実際にはどんな意味を持つのでしょうか?
環境への配慮だけでなく、長く快適に暮らせる仕組みまで含まれているんです。

 

 

 

 

1. サスティナビリティと住宅のテーマ

「サスティナビリティ(持続可能性)」とは、地球環境や社会、経済を長期的に維持できる仕組みをつくることを指します。

また世の中はSDGsの社会の実現(持続可能な循環型社会)へと向かっており、住宅建設不動産会社においても、世の中の潮流の一つ先を目指し、ただ「快適な家を建てる」だけでなく、環境負荷を減らしつつ、住む人の暮らしを長期的に支え続けること、将来にわたるサスティナブル(持続可能)な住宅づくりを事業のテーマとして検討していく必要性があります。

住宅業界が実現していくべきテーマとしては、住宅のネットゼロエネルギー(ZEH)化の促進や、建材・機器の更なる性能の向上などで、30年後、50年後も価値ある住宅を目指します。

 

 

 

2. 環境への配慮

住宅のサスティナビリティで最も注目されるのが環境面です。

2020年10月、日本政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。

「排出を全体としてゼロ」というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」 から、植林、森林管理などによる「吸収量」 を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。

カーボンニュートラルの実現のためには、住宅をはじめとした建設部門の省エネルギー化が必須といわれています。

 

 

断熱・気密性能の向上:冷暖房のエネルギー消費を削減し、CO₂排出を減らす。

断熱や気密の性能を高めることで、冷暖房に使うエネルギーを減らし、CO₂排出も抑えることができます。
その性能を示すために Ua値(断熱性能)、C値(気密性能)、ηAC値(夏の日射遮蔽性能)、ηAH値(冬の日射取得性能) といった数値があります。

ただし大切なのは「数値そのものを追いかけること」ではありません。
目標は『冬でも寒すぎない、夏でも暑すぎない』という快適な温熱環境をつくり、エネルギー消費を最小限にすること。
そのためにこれらの数値を“ものさし”として使いながら設計していく、という考え方が重要です。

 

パッシブデザイン:太陽光・風・自然光を最大限に活用して、設備に頼りすぎない暮らしを実現。

エアコンや照明などの機械設備に頼るのではなく、建物の「形」「窓の位置」「庇やブラインド」「断熱・気密」などを工夫することで、快適な暮らしを実現します。

パッシブデザインの目的は「省エネ」だけでなく、快適性と健康的な暮らしを同時に叶えることです。
つまり、光や風、太陽の熱といった自然の恵みをデザインに取り込み、エアコンや照明を“補助的に”使う暮らしを実現する考え方です。

<パッシブデザインとは?について>

再生可能エネルギーの利用:太陽光発電や蓄電池でエネルギーを自給し、災害時にも強い住まいに。

住宅におけるサスティナビリティを考える上で欠かせないのが、再生可能エネルギーの活用です。特に身近なのが 太陽光発電 と 蓄電池 で、家で使う電気を自らつくり、ためて、賢く使う仕組みを指します。

太陽光と蓄電池を組み合わせれば、昼は発電・夜は蓄電池から供給という形で「エネルギーの地産地消」に近づきます。
さらに停電時でも冷蔵庫・照明・スマホ充電など最低限の生活が継続できるため、災害に強い住まいとなります。

 

 

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3.長寿命・メンテナンス性

建ててから長く快適に暮らせることもサスティナビリティの重要な要素です。

 

 

耐久性のある構造:地震や劣化に強く、世代を超えて住み継げる。

住宅において「耐久性がある」とは、長い年月が経っても大きな劣化や損傷を起こしにくい構造を意味します。日本の気候や地震リスクを考えると、単に丈夫なだけでなく、地震や風雨、湿気などに強く、長期間快適に暮らせる家が求められます。

「耐久性のある構造」とは、

  • 地震に強い(安心)

  • 劣化に強い(長持ち)

  • 世代を超えて使える(資産価値)

この3つを兼ね備えた家のことです。

 

 

メンテナンスしやすい設計:将来的な修繕やリフォームが容易で、廃材を減らせる。

家は建てた瞬間が完成ではなく、住みながら手を入れて育てていく存在です。
そのために大切なのが「メンテナンスしやすさ」。将来的に修繕やリフォームを行いやすく、廃材や無駄を減らせるように工夫された設計を指します。

「メンテナンスしやすい設計」は、

  • 将来の修繕コストを抑える:点検口や配管スペースを確保し、部分交換ができる建材を採用。

  • 家の寿命を延ばす:ライフスタイルの変化に対応できる間取りや設備計画。

  • 環境負荷を減らす:長寿命でリサイクル性の高い素材を選び、環境負荷を軽減。

という3つのメリットがあります。
建てた後の暮らしまで考えたサスティナブルな家づくりには欠かせない視点です。

 

 

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4.暮らしの質と健康性

環境や経済だけでなく、住む人の心身の健康も持続可能な住まいの大切な視点です。

快適な室内環境:夏は涼しく、冬は暖かい。ヒートショックや結露のリスクも低減。

住宅の性能で大切なのは、一年を通して心地よく過ごせることです。


・断熱・遮熱性能で夏は涼しく

・高断熱・高気密で冬暖かく

・室内で部屋ごとの温度差が小さいため、浴室や脱衣所でも寒さを感じにくく、ヒートテックのリスク低減

・窓や壁の表面温度が下がりにくく、結露のリスク低減

自然と共生するデザイン:光や風、緑を感じられる空間が心地よさを育む。

自然と共生するデザインとは、建物の中にいながら、光・風・緑といった自然の要素を感じられる住まいづくりを指します。単に「自然素材を使う」ということではなく、自然環境をうまく取り込み、四季の移ろいを楽しみながら、心地よく暮らせる空間をつくる考え方です。

「自然と共生するデザイン」とは、

  • 光を取り込む(明るく健康的な空間)

  • 風を活かす(爽やかな暮らし)

  • 緑とつながる(四季を感じる豊かさ)

を通じて、自然に寄り添いながら心地よさを育む住まいのことです

 

 

まとめ

住宅におけるサスティナビリティとは、単に「エコな家」ではなく、
環境に優しく、長持ちし、快適で、家計にも安心な住まいをつくることです。

これからの家づくりでは「いかに性能を高めるか」だけでなく、
「その暮らしが持続可能かどうか」という視点が大切になってきます。

 

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