2024/12/27 COLUMN
自分たちだけの住まいを叶えるための選択肢の一つである注文住宅。
そんな住宅購入は人生の中で高い買い物です。
近年では「高性能住宅」が沢山普及してきており、賃貸住宅においても「ZEH」基準での建築が進んできています。
しかし、世間一般的に言われている「高性能住宅」は本当に「高性能」なのでしょうか。
今回は、そんな高性能住宅のウソ・ホントについてご紹介します。
住宅会社が本来目指すべきものは「いつでも、ずっと快適な住まい」です。
世間一般的には「高性能住宅」が様々普及が進んでおり、2025年には「省エネ性能義務化」が始まります。
そんな2025年を見据えて、どの住宅会社も「住まいの高性能化」を進めています。
しかし、そんな「高性能住宅」は本当に高性能なのでしょうか?
世間一般的に言われている高性能住宅と本来目指すべき性能との違いを見ていきましょう。
世間一般的に言われている「高性能」とは、よく耳にする「高気密・高断熱」のことです。
この「高気密・高断熱」は高性能住宅として決して間違ってはいません。
しかし、高性能住宅として本来目指すべき住まいにはこれだけでは「不十分」になってしまいます。
この「不十分」な理由は後ほどご説明します。
次に、本来住宅会社が目指すべき「高性能」を見ていきましょう。
先ほど世間一般的に浸透している「高性能」についてご紹介しました。
では、本来目指すべき「高性能」とは何なのでしょうか?
それは、住まいにとってマストな性能である「高気密・高断熱」に加えて、2つの性能が必要になります。
この「高気密・高断熱」に加えた2つの性能がなければ「本当の快適な住まい」は実現しません。
前項の世間一般的に浸透してる高性能と合わせて詳しく見ていきましょう。
世間一般的に浸透している「高性能」と、本来目指すべき「高性能」についてご紹介しました。
では、この「高性能」について皆さんが知らない「盲点」についてご紹介します。
夏涼しくならない。冷暖房費が安くならない。
冬、晴れているのに家の中が暖かくならない。
風通しが悪い。昼間なのに暗い。
世間一般的に浸透している「高性能」には上記の3つの盲点が存在します。
これは、皆さんが知らずに「高性能」住宅を建てた後に後悔してしまうポイントでもあります。
では次に、先ほどご紹介した、本来の「高性能」な住まいを実現するための2つの要素と「高性能」の盲点の関係についてご紹介します。
よく耳にする「高性能」な住宅の要素である「高気密・高断熱」は、それだけでは先ほどご紹介した盲点が存在し
本来求めている性能や快適性を実現できない結果になってしまいます。
では、本来の「高性能」を実現するための高気密・高断熱に加えた2つの要素についてご紹介します。
夏は外気温が非常に高く、その外気を室内に侵入させてしまうと室内の温度が高くなってしまいます。
これは、住まいの「断熱・気密」性能で対策ができます。
しかし、外気の影響を受ける部分は「屋根」「外壁」に加えて「窓」からも熱が侵入してきます。
「窓」は外気の影響を受けやすい部分の1つで、この窓の対策も非常に重要になります。
夏の日射遮蔽は、窓自体を「日射遮蔽型」にする対策のほかに「夏の太陽高度を把握した設計」が重要です。
この「夏の太陽の特徴を理解した設計」は「パッシブデザイン」と言われ非常に難しい設計手法の一つですが
「本来の高性能住宅の性能を発揮する」ためには必要な要素になります。
冬は外気が非常に冷たく、外気の影響を受けづらくする「断熱性能」に合わせて
家の隙間をできるだけ小さくする「気密性能」が重要になります。
しかし、それだけでは「盲点②」のように中々室内が暖まらないといったことになってしまいがちです。
この「室内が暖まらない」といった要素を解決する方法は、先ほどの「太陽の特徴」を考えた設計が必要になります。
冬の太陽は、高度が低く室内の奥にまで太陽の熱を取り込むことが可能になります。
この設計手法も「パッシブデザイン」を考えることで実現することができます。
住まいの「断熱・気密」性能は、不可欠な要素になり、高性能住宅ではマストな性能になります。
今回ご紹介した、「高性能の盲点」は皆さんが知らずに建てた後気づく要素になります。
そんな「盲点」を見落とさないように考えなければならない要素が「パッシブデザイン」になります。
先ほどは「パッシブデザイン」の中でも「日射遮蔽」と「日射取得」についてご紹介しました。
他にも、「パッシブデザイン」を考えることで済み続けるうえでのメリットが沢山あります。
住宅購入をお考えの方も、これからの方も。本来の「高性能」を実現するための必要な要素をしっかりと理解した上で
夢の住まいを実現しましょう。